「君だけ」
「きれいだね」 君は景色を眺めて呟いた。 私はゆっくりと頷く。
隣の私の思いに君だけは気づけない。
「また、来よう」 嘉津宇岳は同情するように風で葉を鳴らした。
no.130
一般部門 ペンネーム :葵
7月26日受付
「キジムナーに会った!」
全身麻酔の心臓手術から目覚める直前、僕は誰かの低い声を聞いた。
心の中で「誰?」と問うと、「名護んちゅキジムナー」と言った。
「ああ、助かった」と思った。
no.131
一般部門 ペンネーム:おじぃクボマ~ル
7月26日受付
「園児のエイサーで落涙」
琉球に渡る度、必ず訪れる保育園が辺野古にある。
米軍基地のゲート前に座り込む人たちの応援に出かけた時、偶然に見つけた。
園児たちのエイサーに、涙が出た。
no.132
一般部門 ペンネーム:おじぃクボマ~ル
7月26日受付
「さくら」
見に来たよ、1人で。いつか一緒に行こうと約束した名護のさくら
涙がピンクに染まる ありがとう さようなら 今、幸せでいますか?
no.133
一般部門 ペンネーム:向日葵
7月26日受付
「出航」
先人達が護って来た自然や文化を私達は未来永劫に残し、伝えて行く使命がある。
64.000人の願い、名護の発展に、あけみお丸が名護湾を出航。
no.134
一般部門 ペンネーム:ウーマクニーニー
7月26日受付
「豊かな海」
名護湾に魚がいっぱいいましたが,
漁師達につられさんごやひとでしかいなくなりました。
でも漁師達は名護親方に言われ魚を海に返してくれ豊かな海になりました。
no.135
こども部門 ペンネーム:Runa43
7月26日受付
「傘 」
歩いていると雨がふってきた。やんだと思って周りを見るとまだふっている。
上を見ると私をひんぷんがじまるの葉がおおっている。
ひんぷんがじまるは大きな傘だ!
no.136
こども部門 ペンネーム:Nayu43
7月26日受付
「園児たちのパーランクー」
辺野古の保育園児がくり出すパーランクーの音に、私の心も跳ね躍る。
幼い体が無心で刻み込む力強いリズムに、脈々と流れるウチナーンチュの生活を感じる。
no.137
一般部門 ペンネーム:あたいウサコ
7月26日受付
「なんくるないさ」
仕事で名護へ来て16年。右も左もわからず、がむしゃらに働いていた。
食堂でチャンプルーやそばを食べると、
あっ!ここは名護だった!と思い出してたなー。
no.138
一般部門 ペンネーム:ご飯はてんこ盛り。
7月26日受付
「パピプペポたまにバ」
お宅に訪問する仕事だった頃、
オジー、オバーが沢山お話してくれる事がとても嬉しかったのですが、
方言が聞き取れなく悪戦苦闘。だけどなんとなく通じ合う不思議
no.139
一般部門:なんくるないさ
7月27日受付
「名護市の友へ」
あの頃、カヌチャでお世話になって、
野性のヤンバルクイナに感動していた子供達がもう成人しましたよ。
元気ですか。逢えたら、オリオンビール、飲みましょうね。
no.140
一般部門 ペンネーム:中臣モカマタリ
7月27日受付
「追憶の名護」
覚えているかい。待ち合わせたエンダー、フクギの並木、
見学したビール工場、未遂に終わったブセナのあの結婚式場。
まだ名護市政が三十年だった、あの頃のこと。
no.141
一般部門 ペンネーム:桃山台学
7月27日受付
「名護ンチュで良かった」
名護街のひんぷん ガジュマル大らかで 人の暮らしに木漏れ日注ぐ
名護湾は 煌くさざ波穏やかで 人の心を優しくさせる
なんぐすく 桜並木が鮮やかで 人の未来に希望を灯す
no.142
一般部門 ペンネーム:ハイビス カスオ
7月27日受付
「遠い国」
名護岳から朝日が昇り嘉津宇岳に向う。
白い砂の名護湾にたつ幼い僕は正面の恩納岳を眺め、目で海を渡り、
遠くの入道雲に乗っかって、よその国を覗いて遊でいた。
no.143
シニア部門 ペンネーム:とうだーがー・なぐ
7月27日受付
「夜の海」
月のない夜に満天の星が満潮の名護湾に降り注ぐ。素肌の身を浮かべる。
海底の白い砂に黒い岩が小波で揺れ動き、
泳ぐとキラキラ夜光虫も舞い神秘の宴となる。
no.144
シニア部門 ペンネーム:とうだーがー・なぐ
7月27日受付
「情け」
農繁期の夜ジョソウ屋のおじぃが
さんしんとコーラー瓶に入った島グァ〜提げてきて縁側の腰掛け、
半身不随の父へなぐさみ(慰め)にと歌い、いつしか静かに帰宅。
no.145
シニア部門 ペンネーム:とうだーがー・なぐ
7月27日受付
「どうしぐぁんがてぃ」
つぐ〜よ や〜や め〜なち ぬぅかんげぇち あっくがや〜りち、
わんや めぇなち や〜がくとぅ うみいじゃちゃくん ど〜。
また イエサ〜 もうら〜や〜
no.146
シニア部門 ペンネーム:とうだーがー・なぐ
7月27日受付
「嘉津宇岳」
「ママ、お山どこへ行ったの?」保育園帰りに傘をかしげて聞く三歳児。
嘉津宇岳が山裾まで見えない。初めて見た光景だった。
最近は新築の建物が増え、晴れ着をまとう。
no.147
シニア部門 ペンネーム:輸入品
7月27日受付
「旧名護七曲がい」
娘が小五の誕生会を旧七曲がいを自転車で行き湖辺底の浜辺でしたいと言う。
私はクハジュウシーの炊飯器とケーキを車で運んだ。
幼い頃よく寄った浜辺を覚えていたのが嬉しかった。
no.148
シニア部門 ペンネーム:輸入品
7月27日受付
「名護岳在るアル」
下4桁7513美代子さんの山誘いベルが鳴る。沢に咲く鶴蘭見つけてうっとり。
花筏が頂上誘う名護岳345m ミヨコサンと一緒に春夏秋冬が在るだけで嬉しい。
no.149
一般部門 ペンネーム:小川千歳
7月27日受付
「金曜日のマングース」
金曜日の朝、僕は君を見つけた。 誰かのせいで悪者になった君。
マングースの君は道の端に慌てて逃げる。
金曜日の同じ時間。大学への道。 君と僕との静かな出会い。
no.150
一般部門 ペンネーム: 葵
7月27日受付
「恋ざくら」
名護に和みに行こう 茶化さないとデートに誘うのも恥ずかしい
こんなだからいつも君に伝えられない でも今回こそは、
名護の恋ざくらに力を貰い 君に好きだと伝えよう
no.151
一般部門 ペンネーム:蛭魔だるま
7月27日受付
「おとうさんとぼく」
おとうとがうまれたよ♡ぼくのお父さんもなごにうまれた。
おとうさんが、なごしを、もっと明るくしたい!っていってたよ。
おかあさん、ありがとうね。
no.152
こども部門 ペンネーム:れんと
7月27日受付
「だいすきだ!!」
名護市を明るくする、山の光文字☆おじいも、おばあもこどももうれしくなる。
そんな名護市が大すきな家ぞくがいるよ♡
すてきな場所、友達がいる名護って最高ね。
no.153
こども部門 ペンネーム:さく♡
7月27日受付
「花火が見れるよ!」
私は、名護市に生まれて10年目。今年は皆でコロナを消し、
来年は家族で、名護市の皆で、大きなきれいな花火が見れるよ!
no.154
こども部門 ペンネーム:めーいー
7月27日受付
「大城そば」
鮮やかなレタスのシャキシャキがたまらない。
週一回は食べないと禁断症状。相席だって構わない。
混みすぎていないタイミングを見極めるのが重要ポイントなのだ。
no.155
一般部門 ペンネーム:そばジョーグー
7月27日受付
「FMやんばるがんばる」
もっと素直に応援するのだったね。もっと聞いて想像して心をよせて。
誰もが片道切符しか持っていないのだから。今、目の前の名護市を。
星影から応援しているよ。
no.156
一般部門 ペンネーム:カムパネルラの願い
7月27日受付
「名護・やんばる・なごむ街」
名護浦の美さ 名護岳の眺め美さ 名護城の桜の色美さ 名護人の肝美さ
美海前にして 祭りの花火みごと オリオンビール最高 名護そばとっても美味しい
名護・やんばる・なごむ街
よみ:ナグウラヌチュラサ ナグダキヌナガミチュラサ ナングシクヌサクラヌイルジュラサ
ナグンチュヌチムジュラサ チュラウミメェナチ マツリヌハナビミグトゥ
オリオンビールイチバン ナグスバイッペーマーサン
no.157
シニア部門 ペンネーム:山里小枝
7月27日受付
「真珠婚 」
「このビーチ、幸せに喜ぶって書くんだよ」「今の私達にピッタリ!」
オリオン片手にそんな話をしたっけ。来年は真珠婚。
今もあなたといる幸せと喜びに溢れてる。
no.158
一般部門 ペンネーム:りきまる
7月27日受付
「また、いつか」
遠回りして寄った古宇利島大橋。 「見えてきた!」と思ったら通行止め。
「また来ればいいよ」うん、そうだね。
残念を楽しみにできる。 あなたで、よかった。
no.159
一般部門 ペンネーム:まちだふみ
7月27日受付
「BBQ」
市民会館前のあぐーの銅像を見たら、あぐー肉を食べたくなったよ。
さぁお肉を買いに我那覇ミートに行って,
オリオンビールも買ってみんなでバーベキューしよう!
no.160
こども部門 ペンネーム:saku43
7月27日受付
「貴方が見せてくれたもの」
綺麗な海が観たい。私の前に嵐山展望台からの大小様々な島と青のコントラスト。
初めて見る海はここがいい。そう笑った貴方へ、今、離れた場所から思いを馳せる。
no.161
一般部門 ペンネーム:やこ
7月28日受付
「子へ語る」
「名護は、とてもいい所なの。魚も果物も美味しいし、
私の好きなお酒もあるのよ?この景色を見ていると和むんよ。
ねぇ。大きくなったら、又、海を見に来ようね」
no.162
一般部門 ペンネーム :七瀬 椋
7月28日受付
「羽地内海からの力」
異国で生まれてすぐに祖母を亡くした母。
大切に育てられても母親のいない寂しさはうまらない。
そんな時何度も通った仲尾の海。仲尾の海は母の生きる源になった。
no.163
一般部門 ペンネーム:サンキュウ
7月28日受付
「台風上陸」
一九五五年(昭和30年)東江小一年の頃。
授業中に台風が上陸し、数久田、世富慶の児童が名護警察署の護送車に乗り込むと
「ワーイ泥棒(ヌスドー)、泥棒(ヌスドー)」とはやしたてる腕白達(ウーマクーター)。
no.164
シニア部門 ペンネーム:名護らんこ
7月28日受付
「恋する名護」
嫁いだ春 ソメイヨシノが恋しくて里心がつく。
生命が宿った秋 見上げたトックリキワタに恋をする。
暮らしを楽しみ もう20年。豊かな人と自然に恋していたい。
no.165
一般部門 ペンネーム:カピパラ
7月28日受付
「本物のうちなーんちゅ」
「名を護ると書いて『名護』と読む。」私の尊敬する平和活動家の言葉だ。
平和を愛し、どんな権力にも、暴力にも敢然と立ち向かう。
本当のうちなぁー精神(スピリット)を持ち続けている。
no.166
一般部門 ペンネーム:市民歴16才
7月28日受付
「ブレンデット アワモリ」
スコットランドには、複数の蒸留酒を合せる文化がある。
市制五十周年に、名護の三蒸留所の酒を合せた75majun。
新しい泡盛文化の誕生を祝いたい。
no.167
一般部門 ペンネーム:市民歴16才
7月28日受付
「私のご褒美時間」
「名護行ってくるよ」車で海岸線を走る頃には気分爽快。
旧知の友とカフェ巡り。名護の食材を生かしたランチに癒されながらのゆんたく。
また明日からも頑張ろう。
no.168
一般部門 ペンネーム:うるま市の介護人
7月28日受付
「名護十字路」
50年前の夏、源河川で遊んだ。
熱い軽トラの荷台ではしゃいだヒッチハイク。
途中、名護十字路にあったお店で買ったお気に入りのレコードは暑さでのびていた。
no.169
シニア部門 ペンネーム:ちくちく
7月28日受付
「名護夏まつり」
澄み切る夏空に打ち上げられた光輝く大きな花。
オリオンビールを片手に、心が和んでゆく。
大丈夫、みんなで観れる日がまたくるよ。
no.170
一般部門 ペンネーム:七色のやぎ
7月28日受付
「あの球場」
応援しているプロ野球チームの春のキャンプ地は名護。
テレビで見たあの球場が、修学旅行のバスの車窓から覗いた。
なんだか選手たちと同じ景色を見ているみたい。
no.171
一般部門 ペンネーム:三隅英利
7月28日受付
「メリーゴーラウンド」
懐かしの名護 大学時代住んでいた バイトに勤しみ、大学中退
しかし、縁あって、名護に寄り添う 不思議な輪廻
明るいヤンバルのともしびとなる 光が沖縄を照らしていく
no.172
一般部門 ペンネーム:こり側
7月28日受付
「ヒートどーっ」
町に響く鐘。太鼓。緑に抱かれた名護湾に迷い来し鯨の群。
サバニの海人と格闘、海を赤く染め、射止めた黒い巨体が浜辺に並ぶ。
かつての名護の風物なりき。
no.173
シニア部門 ペンネーム:だいじょうN
7月29日受付
「失われた時を求めて」
名護のおばぁの家は風呂が外で暗くポットン便所だった。
今はもう駐車場になっている。でもそこには確かにおばぁと私達がいたんだ。
那覇と名護を結んだおばぁの家が。
no.174
一般部門 ペンネーム:ウサミ
7月29日受付
「俺の流儀 」
まずレタスをめくり出汁に潜り込ませる。
お肉、カマボコ、厚揚を器の縁に寄せたら出汁をすする。
そばを一口頬張りながら三枚肉を。至福。紅ショウガは入れない。
no.175
一般部門 ペンネーム:なごやん
7月29日受付
「名護のおじぃ」
孫が五人の62歳、彼らはまだ、琉球や山原を知らない。
日本を見つめ直して考えさせるため、僕は定年退職したら琉球に渡り、
「名護のオジィ」として生きるつもりだ。
no.176
一般部門 ペンネーム:おじぃクボマ~ル
7月29日受付
「Oh!ナゴラブcloud」
2070年まで キラメキは アオイソラへ 雲の波にのせて
I'll never forget you Just forever Can't you hear me? my love
no.177
一般部門 ペンネーム:ユタピー
7月29日受付
「タローヤーを知っているか?」
戦後沖縄の民家で使われたセメント瓦は、名護が発生の地。
タローヤーはその第一号だ。南米に移住した故宮城太郎さんが建て、
最近まで孫が住んでいたが解体された。
no.178
シニア部門 ペンネーム:幸地千恵子
7月29日受付
「日本最古のマンゴー」
東江中学校の向かいの公園に日本最古のマンゴーの樹があります。
高さ7m。那覇から来た友人に話したらびっくり。
樹齢90年余で枝先に小さい実見つけ又びっくり。
no.179
シニア部門 ペンネーム:マンゴ-女性
7月29日受付
「やんばる」
山原の旅や いく旅んさしが 見る方やねらん 海と山と
60年前 修学旅行で通った時の七曲り
左側に海 右側に山並みの風情 今も脳裏に
no.180
シニア部門 ペンネーム:匿名希望
7月29日受付
「会いたいな」
いつもおうえんしている日ハムの中田せん手。
ホームランでコロナなんかぶっとばせ打て75本!
来年のキャンプも絶対75に来てね 本物の中田せん手に会いたいな!
no.181
こども部門 ペンネーム:shun43
7月29日受付
「新しい故郷」
名護、遠く、遠く、離れた地 そこは 私の大事な人が生まれた地
私の新しい故郷になった地 私達が夫婦となる誓いの地
縁もゆかりも無かったその地が 今では愛する地に。
no.182
一般部門 ペンネーム:いっしー
7月29日受付
「名護市よ、ありがとう」
共働き主婦にまだ風当たりが強い時代。名護に転勤。
働く主婦を温かく迎えてくれ、定年まで勤めあげ今がある。
第二の故郷に居住し50年。市制50年共におめでとう。
no.183
シニア部門 ペンネーム:ななみのバーバ
7月30日受付
「ライブサーキット」
「ニューオリンズに似てる」アルベルトは言った。
世界的に有名な音楽の街の名が出て驚いた。これはこれでいい味わい。
楽器の音、歌、音楽が響く街。名護大通り。
no.184
一般部門 ペンネーム:ビールと音楽が好き
7月30日受付
「ただ、」
東京に出て分かった 私の故郷は世界が小さい
名護で暮らした18年 街や人々の優しさに甘え ぬるく育った。
ただ、人には優しくありたくて。 心はやっぱり名護人で
no.185
一般部門 ペンネーム:Na-na
7月30日受付
「僕たちの道にハナハナ~(幸あれ)」
アスファルトは僕の道 ガタガタ道はパパの道
学校で宿題を終え 毎週末ヤンバルへ 今でも 大好きな時間
共存共栄 大自然から学び 日々感謝して 75ビールでカリーサビラ!
no.186
一般部門 ペンネーム:Licca
7月30日受付
「しあわせな時間」
なごまちに一月の桜。山笑い、海に涼風(しだかじ)。
月の夜のエイサー太鼓。新北風(ミーニシ)に、サシバが渡る。
「ずっとここに、住んでいいよ」と神様の声が聞こえた。
no.187
一般部門 ペンネーム:屋我地のS下
7月30日受付
「美しい街名護」
「朝が来たぞう。」名護岳の上から朝陽が輝いている。
名護の街を照らしやわらかな陽ざしが朝凪を照らし、
はるか向こうの水平線まで続くなんて美しい名護の街だろう。
no.188
一般部門 ペンネーム:ユキちゃん
7月30日受付
「さらに住みよい名護街へ」
うちよせる波の音に心あらわれ涼風が頬を通り抜け見上げれば茜雲。
変わらぬは五十年前の名護浦湾の美しさ。
物も豊かになり便利になった今さらに住みよい街へ。
no.189
シニア部門 ペンネーム:コエダ
7月30日受付
「なごの虫」
ひるまに虫がいた。「ねぇーかなぶんをつかまえようよ。」
「いいよ。」「あっせみもいる。」「ねぇーどっちをつかまえるの。」
「せみにしよう」「いいよ。」「あっ捕まえた。」
no.190
こども部門 ペンネーム:Hiro
7月30日受付
「どれにしようかな」
カナブンがいる。やっぱりセミをつかまえよう。
でもチョウチョもいた。その時カマキリと目が合った。
どれにしようかなやむなぁ。僕は急いで虫とりあみを手にした。
no.191
こども部門 ペンネーム:Nao
7月30日受付
「なごはくぶつかん」
福木をすぎて程順則を横に見ながらすすむと出会う建物がある。
名護博物館だ。もうじき移転する。水槽の中で涼しげに泳ぐ魚達は
何を思っているだろうか。
no.192
一般部門 ペンネーム:K・K
7月30日受付
「なごの朝~夏休みのおしゃべり~」
目覚めた尚が「障子が青いよ」と言った。
その声にとび起きた兄は「あっ、もうこんな時間か。」とつぶやく。
「どうして分かるの?」「だってクマゼミが鳴き始めた。」
no.193
一般部門 ペンネーム:K・K
7月30日受付
「男ばかりの社会科職員室」
男ばかり八人の社会科職員室。新米の僕は毎朝多量の珈琲を淹れる。
サンダルに素足で過ごすが空調の無いコンクリート打ちっぱなしの部屋で
人生初の水虫になった。
no.194
一般部門 ペンネーム:君太郎
7月30日受付
「学校までの坂道で」
先輩教師たち。生徒たち。町の人たち。
名護十字路でバスを降りると学校までの長い坂道を猛ダッシュだ。
息が切れ、汗だくになり、顔見知りの女子生徒に笑われた。
no.195
一般部門 ペンネーム:公太朗
7月30日受付
「30年近く前に・・・」
一年間お世話になった名護の町。先輩と行ったみどり町。
オリオンビールの生が飲める酒屋さん。一番寿司の大将と女将さん。
30年近く前の事ですが覚えていますか?
no.196
一般部門 ペンネーム:公太朗
7月30日受付
「小さな新婚旅行」
名護時代は新婚時代。寝坊助の僕をよく送ってくれました。
今更ながらカミさんに感謝。飲み会のあとうらわ荘でゴキブリと格闘したことも。
名護で小さな新婚旅行。
no.197
一般部門 ペンネーム:公太朗
7月30日受付
「名護の夜と昼」
あの頃、名護の夜は今より暗かった。潮騒が街中でも聴こえたような。
名護劇場。東江の拝所。海神祭の記憶。宮里の御嶽。
崎山図書館で国語科の島袋正君と遇った。
no.198
一般部門 ペンネーム:公太朗
7月30日受付
「Memories」
えんそくでいったねおぱーく。 友達と遊んだビール祭り。
切磋琢磨した陸上競技場。 初デートは桜祭り。
オリオンビールで乾杯した成人式。 これからも記憶を紡ぐ街。
no.199
一般部門 ペンネーム:為又生まれのヤンバル育ち
7月30日受付
「50年目の名護の街」
50年目の名護は見事な変貌を遂げている。
思い出の祖母の家も見つけられないが熱い物が込み上げてくる。
皆の力で街が築かれたのだ。次は昭和を探して散策したい。
no.200
シニア部門 ペンネーム:山下葉子
7月31日受付
「日ハムに似合う街」
僕は十歳。日ハムの大ファンだ。昨年は札幌へ観戦に行った。
負けたけど気づいた事がある。日ハムには名護の街が一番似合っている。
日ハムは僕の大切な宝物だ。
no.201
こども部門 ペンネーム:野球少年一歩希
7月31日受付
「名護を藍に染めたい」
祖母の形見の藍色の着物に導かれるように、先祖の生業の藍玉を作る決心をした。
五十年後、私が繋いだ証として淡藍に染まる名護港に虹を架けたいと切に願うのだ。
no.202
シニア部門 ペンネーム:藍を愛する人
7月31日受付
「ひんぷんに守られて」
昔昔は村の木、今は名護市のシンボルひんぷんがじゅまるの木。
時代を見つめ流れに染って四百年近く。雨風に打たれ根をのばす。
名護市となった五十年を守ってきた。
no.203
シニア部門 ペンネーム:興福倫吉
7月31日受付
「2020年7月5日結婚記念日」
独身時代が長くて、結婚したい人が現れるなんて思っても無かった!住み慣れた名護。
これからは、シーミーや旧正月を家族で過ごすと思うと幸せいっぱいだ!(^-^)
no.204
一般部門 ペンネーム:内地出身の長男嫁
7月31日受付
「いざ顔合わせ」
最北端のICを降りると、助手席の彼女が声を上げた。
「すごい。綺麗!」皆が必ず目にする、国道沿いの水平線。
変わらない実家への道が、少し輝きを増した。
no.205
一般部門 ペンネーム:小畑まみ
7月31日受付
「毎年」
名護さくらまつりに行きたい。父の声かけは、母の命日を私に知らせる。
艶やかな桜を背景に、年老いた丸い背をじっと見た。
寄り添う母の姿があるように感じた。
no.206
一般部門 ペンネーム:小畑まみ
7月31日受付
「旧盆」
昼の早い時間に兄弟親戚一同誰も住んでいない古い家に集合。
四方山話とテレビ。宵の内からビールに島酒。
食べ切れないごちそうに箸をつけ、残りは均等に分ける。
no.207
一般部門 ペンネーム:公太朗
7月31日受付
「旧盆の夜」
日付が変わる頃まで家に残るのが御先祖様への礼儀。
名護湾を囲む山影とサーチライトの列。
星空を眺めながら深夜の渋滞の国道58号を南へ家路をたどる。旧盆の夜。
no.208
一般部門 ペンネーム:公太朗
7月31日受付
「この街」
夜明けの空は煌々と水面照らし、 白露かぶる聖木の糸は絡まる。
揺蕩う愛は遥より、 頂芽もまた彼方へと。
彩り豊かな雕文は心深く、 熱く息衝く鼓動は名護の歴史に。
no.209
一般部門 ペンネーム:まろろろ
7月31日受付
「足跡」
足早に歩くあなたを見送った宇茂佐海岸。
小さくなってくあなたに続くこの足跡の、
途中まで私のも並んでいたのだと思うと、悲しくて、恥ずかしくて、楽しかった。
no.210
一般部門 ペンネーム:まろろろ
7月31日受付
「75にみせられて」
10歳。家族と行った屋我地キャンプ。
20歳。友達と行ったホテル。
30歳。夫と行ったビールまつり。
40歳。娘と見た花火。
50歳。75での人生続いてく。
no.211
一般部門 ペンネーム:すごろっく
7月31日受付
「75文字ストーリー」
2年前まで名護市のことは何処にあるかすら知らなかった
縁あって出会って今はちょくちょく来させてもらってる
頭には「移住」の二文字がよぎってる
no.212
一般部門 ペンネーム:メダリストのオオツカケンG
7月31日受付
「オバー達の縁側」
縁側のオバー達のゆんたくが懐かしい。
土産のちり紙の中は黒糖や氷砂糖。
お茶を飲みながら苦労話から恋話あり。
隣でオバーのハジチの手を何度もさする幼い私。
no.213
一般部門 ペンネーム:サンキュウ
7月31日受付
「21のクワディサー」
何かあるとひとり時間を作る。
21のビーチのクワディサーの木の下が一番の心地よい場所。
海を眺めながら頭を整理する。幼い二人の年子の親子連れが私とダブル。
no.214
一般部門 ペンネーム:サンキュウ
7月31日受付
「静かな乾杯」
波打ち際を裸足で歩く 西の空が茜色に染まる頃 昼間の喧騒とはまるで違う
大人の時間が始まる 東の空高く半分の月に 握られた三つ星ビール
おめでとう50回目の誕生日no.215
一般部門 ペンネーム:ぱんだ
7月31日受付
「75文字ストーリー」
名護に生れ、名護で育ち身に付く、名護なまり。
中南部で生活すると、おかしいと指摘される、名護なまり。
でも、名護人同士で会話すると落ち着く、名護なまり。
no.216
一般部門 ペンネーム:にたじぃ
7月31日受付
「守護樹」
ひんぷんがじまる。なごを守るため今日もがんばる。
その身を挺して立ち塞がる。おきなわのまじむん曲がれない。
だから毎日傷だらけ。それでも明日も立ち塞がる。
no.217
一般部門 ペンネーム:シン・カザマ
7月31日受付
「名護市とわたし」
七月五日名護の日。私の誕生日でもある。
最近は友と誕生日祝いをするとナゴビールで乾杯となる。
おかげで名護の日が楽しい記念日となっている。名護市バンザイ。
no.218
シニア部門 ペンネーム:なんなん
7月31日受付
「夏の思い出」
幼日に水着のままで海へ走った。夏の思い出は白砂と青い海。
あの海は今は国道名護漁港に祭りの会場へと様変わり。
夜空に浮かぶ花火の下でオリオン生ビールで乾杯。
no.219
シニア部門 ペンネーム:比嘉康子
7月31日受付
「な」つかしい故郷のガジュマルの木
「ご」うかくのシンボル、サクラの花
「の」に咲くテッポウユリ
「ま」さにここはガーデンシティー
「ち」ょうちょ舞う名護の街
一般部門 ペンネーム:星みっつ
7月31日受付
「心の風景」
名護。どことなく故郷に 似ている。
FMやんばるから流れる、あけみおソングと星空が いつもそばにいてくれる。
今日も心地いい言葉が聞こえる。
no,221
一般部門 ペンネーム:misa
7月31日受付
「名護」
名護七曲り主人と通った道路。
狭い斜面にまばらに咲くゆりの花、浮々のあの頃。
今は曲りを通る事が出来ないけれどやはり風景は今でも、記憶に留まる。
no.222
シニア部門 ペンネーム:仲村よう子
7月31日受付
「夏休みの思い出」
浜辺で拾った貝殻を、脱脂綿を敷きつめた箱の中に並べる。小学校の夏休みの宿題。
波しぶきを被りながらかがんだ姿勢で貝を拾う姿、目に浮ぶ。
六〇余年前の思い出。
no.223
シニア部門 ペンネーム:仲村よう子
7月31日受付
「幼い頃の思い出」
父と名護にいった思い出。
道路は軍道でカスガー道、凸凹でよくバス酔いした。
桜祭は名護城の山の上、下の田んぼではアタビチャー採り。
今はすっかりナグンチュ。
no.224
一般部門 ペンネーム:ぶもとぶ
7月31日受付
「誕生、名護、命どぅ宝」
名護、秋分の日生まれの母。東京、春分の日生まれの私。
春と秋のお彼岸生まれが繋ぐ、先祖からの命のバトン。
名護市制50周年を迎えた年、母は75歳を迎える。
no.225
一般部門 ペンネーム:名護桜咲
7月31日受付
「名護の風景」
子どもは叫ぶ。学校では言えないあんなこと。太陽溶ける東江の海。
大人も叫ぶ。職場では言えないあんなこと。行きつけ十字路あの店で。
包み込まれ明日も笑う愛の街。
no.226
一般部門 ペンネーム:かまどぅ子
7月31日受付
「海と叫び」
人は私の叫びを知らないよ。でも、叫ぶ事は正直な行いだよ。
二十一の海へ足をはこび、大声で叫ばせていただきました。
海は相変わらず、ザザーン、ザザーンと。
no.227
一般部門 ペンネーム:大仏
7月31日受付
「万国津梁の祈り」
かのオリンピックの聖火灯った名護東海岸にて今日は稲刈り。
ジリジリと灼熱の太陽を浴び 村の長老を先頭に真っ黒に日焼けした
オキナワンボーイを中心に日本全国外国人が入交り若者が汗を流す。
神々しく輝く光景これこそ名護の未来 恵みの大地に祝酒まじゅんをささげ祈った。
no.228
一般部門 ペンネーム:オキナワン・ルミ
7月31日受付
「護りと改革の彩り75」
あけみおの夕陽に勇気とパワーをもらい やんばるの自然に触れる昭和の街並み
映りゆく景観 護りと改革の狭間 穏やかに秘める熱いオモイ
彩り豊かな名護の街大好きだ―
no.229
一般部門 ペンネーム:いろな
7月31日受付
「名護城の想い出」
部活帰り、初夏の夕暮れ片寄歩く君と僕
いつの間に君の髪にホタルが、その光りより君の瞳が輝いている
45年前のナングスク
no.230
一般部門 ペンネーム:ヤンバルワラバー
7月31日受付
「believe…」
青空に映える赤いハイビスカス。すきとおった海…風に乗って香る潮風。
心に刻まれたこのオモイ… 波うちぎわで交わしたあの約束。
その日まで待つキミの姿…
no.231
一般部門 ペンネーム:chan.
7月31日受付
「ガジュマルとマツの木」
大宜味村塩屋に産まれ96年目名護に暮らし80年。
ひんぷんガジュマルの木に守られ祖母マツも立派な年輪を重ねている。
母を産み私が産まれ貴方が繋ぐ命と名護の縁に感謝。
no.232
一般部門 ペンネーム:マツファミリー
7月31日受付
「凪の海」
この町は五十年の間、どれだけの別れに立ち合ってきたのだろう。
また一人、秘めた想いを隠したまま友を見送る男の背中を
凪の海が優しく寄り添う。
no.233
一般部門 ペンネーム:シャーロック
7月31日受付